Japanese
English
臨床研究
生物学的製剤投与中の乾癬患者を対象とした外用療法に関するアンケート調査
-―旭川医科大学乾癬外来における検討―
Comparison of Satisfaction on Topical Therapy for Psoriasis between Patients Treated with or without Biologics
―A Questionnaire Survey at Asahikawa Medical University
本間 大
1
,
澁谷 貴史
1
,
岩崎 剛志
1
,
飯沼 晋
1
,
山本 明美
1
Masaru HONMA
1
,
Takashi SHIBUYA
1
,
Takeshi IWASAKI
1
,
Shin IINUMA
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
キーワード:
乾癬
,
生物学的製剤
,
治療満足度
,
外用回数
,
外用期間
,
外用面積
Keyword:
乾癬
,
生物学的製剤
,
治療満足度
,
外用回数
,
外用期間
,
外用面積
pp.345-351
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000619
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乾癬の外用療法に関するアンケート調査を実施した。生物学的製剤使用群,あるいは非使用群のうちpsoriasis area and severity index(PASI)が5を超える群で,現行の外用療法に対する満足度が低かった。継続可能な外用面積については,生物学的製剤投与群では手のひら2~3枚までとする回答が85%を占め,生物学的製剤非投与群の71.7%と比し高かった。生物学的製剤非投与でPASIが5を超える群では,他群と比し継続可能な外用期間・回数が限定される傾向にあった。一方,60歳以上の群では治療満足度が高かった。治療法の進歩に伴い現行治療に対する意識の変化を考慮したうえで,患者に対してより適切な治療を提案することがわれわれ皮膚科医にとって重要と考えられる。
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