Japanese
English
症例
非典型薬剤性過敏症症候群に対するステロイド内服中に生じた頭頸部放線菌症の1例
Cervicofacial Actinomycosis in a Patient on Oral Corticosteroids for the Treatment of Drug-induced Hypersensitivity Syndrome
古田 浩大
1
,
藤井 弘子
1
,
村田 舞
2
,
吉川 勝宇
2
,
齋藤 翔太
3
Kodai FURUTA
1
,
Hiroko FUJII
1
,
Mai MURATA
2
,
Katsuhiro YOSHIKAWA
2
,
Shota SAITO
3
1滋賀県立総合病院,皮膚科(主任:藤井弘子部長)
2同,形成外科
3同,歯科口腔外科
キーワード:
頭頸部放線菌症
,
非典型薬剤性過敏症症候群
,
ステロイド内服
,
免疫抑制
Keyword:
頭頸部放線菌症
,
非典型薬剤性過敏症症候群
,
ステロイド内服
,
免疫抑制
pp.2020-2024
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001727
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81歳,男性。アロプリノールによる非典型薬剤性過敏症症候群に対してプレドニゾロン60mg/日にて治療を開始した。ビスホスホネート製剤導入目的で右上7歯,左下1歯の抜歯を施行したところ,左口角部皮下に皮膚瘻,粘膜瘻を伴う数個の小結節が生じた。嫌気培養にてActinomyces israeliiによる頭頸部放線菌症と診断した。薬疹治療中に生じた放線菌症は調べ得た限りにおいて初めての報告である。免疫抑制患者に生じた頭頸部放線菌症7報9例と比較を行った。免疫抑制状態が頭部放線菌症の発症リスク因子となる可能性について文献的考察を行ったが,現時点で免疫抑制状態がリスク因子となる根拠は乏しいと考えた。
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