Japanese
English
症例
Scalp Cirsoid Aneurysmの1例
Scalp Cirsoid Aneurysm
河合 徹
1
,
山田 大資
1
,
佐藤 伸一
1
Toru KAWAI
1
,
Daisuke YAMADA
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学大学院医学系研究科医学部,皮膚科学(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
arteriovenous malformation
,
scalp cirsoid aneurysm
,
Schöbinger病期分類
,
超音波検査
,
MRA
Keyword:
arteriovenous malformation
,
scalp cirsoid aneurysm
,
Schöbinger病期分類
,
超音波検査
,
MRA
pp.2025-2029
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001728
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63歳,男性。1カ月前より左側頭部に長軸34mm,短軸14mmの索状腫瘤を自覚した。触診で拍動を触れ,超音波検査のカラードプラ法で,血流シグナルを伴う管腔構造がみられた。Magnetic resonance angiographyでは,左浅側頭動脈を流入動脈とし,頭皮内の静脈を流出静脈とする頭皮内に限局した動静脈奇形がみられた。頭蓋内との交通やその他頭蓋内病変はなかったため,scalp cirsoid aneurysmと診断した。Schöbinger病期分類StageⅡであったが,明らかな増悪傾向がないため,現在は経過観察を行っている。Scalp cirsoid aneurysmは病期が進むにつれ,症状の重篤化や全身状態の増悪を招くことがある。早期発見をするためには,低侵襲かつ安価な超音波検査を理学的所見と組み合わせることが有用だと思われた。
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