Japanese
English
症例
犬疥癬の1例
Canine Scabies
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
動物疥癬
,
犬疥癬
,
疥癬
,
ヒゼンダニ
,
イベルメクチン
Keyword:
動物疥癬
,
犬疥癬
,
疥癬
,
ヒゼンダニ
,
イベルメクチン
pp.1921-1924
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001696
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飼い犬の犬疥癬から感染した69歳男性,70歳女性,40歳男性の家族3名を経験した。3名とも体幹・四肢に紅色丘疹が散在し,痒みが強かった。直接鏡検で疥癬虫体は陰性であった。犬はイベルメクチンの治療を行っているが,全身に脱毛巣,角質増殖,落屑性紅斑を認め,直接鏡検で疥癬虫体,糞を検出した。犬の隔離が不十分で皮疹の新生が続いたが,オロパタジン塩酸塩の内服とステロイド外用により約1カ月で治癒した。動物疥癬ではヒゼンダニのヒトへの寄生は一時的で,疥癬でみられる結節やトンネル,ヒト同士の感染はなく,鏡検で疥癬虫体の検出は少ない。動物の治療と隔離の徹底が大事で,ヒトへのイベルメクチン投与は必要としない。
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