Japanese
English
症例
Rothmann-Makai症候群の1例
Rothmann-Makai Syndrome
綾野 悠加
1
,
岩城 佳子
1
,
小澤 俊幸
1
,
鶴田 大輔
1
Yuka AYANO
1
,
Keiko IWAKI
1
,
Toshiyuki OZAWA
1
,
Daisuke TSURUTA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科,皮膚病態学(主任:鶴田大輔教授)
キーワード:
Rothmann-Makai症候群
,
皮下脂肪肉芽腫症
,
lipogranulomatosis subcutanea
Keyword:
Rothmann-Makai症候群
,
皮下脂肪肉芽腫症
,
lipogranulomatosis subcutanea
pp.1541-1545
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001593
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41歳,男性。数年前から4~7月に四肢,腹部に有痛性の皮下硬結が出現し,数カ月で自然消退することを毎年繰り返していた。2018年1月より同様の皮下腫瘤が大腿部に出現し,前医にてRothmann-Makai症候群を疑われたため4月初旬に当科を紹介受診した。初診時には両大腿外側に爪甲大までの常色皮下腫瘤が帯状に散在し,圧痛を伴っていた。全身症状はなく,血液検査で異常を認めず,病理所見とあわせてRothmann-Makai症候群と診断した。1967~2018年の期間で国内の論文報告は自験例をあわせて22例であり,希少な疾患と考える。自験例ではプレドニゾロンや抗菌薬内服で皮下腫瘤は縮小傾向だが,いまだ確立された治療法がないため,今後の症例の集積が望まれる。
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