Japanese
English
症例報告
多発単神経炎を伴ったRothmann-Makai症候群
A case of Rothmann-Makai syndrome with muntiple mononeuropathy
大森 謙太郎
1
,
幸田 衞
1
,
植木 宏明
1
Kentaro OMORI
1
,
Mamoru KOHDA
1
,
Hiroaki UEKI
1
1川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School
キーワード:
Rothmann-Makai症候群
,
多発単神経炎
Keyword:
Rothmann-Makai症候群
,
多発単神経炎
pp.234-236
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903496
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42歳,女性.初診の約3週間前より体幹に拇指頭大までの有痛性皮下結節が出現し,左右対称性に四肢にも拡大した.ほぼ同時期に四肢に知覚異常が出現したが,発熱,関節痛などの全身症状は認めず,明らかな検査値異常も認めなかった.病理組織学的には血管のフィブリノイド変性を伴うlobular panniculitisの像で,除外診断からのRothmann-Makai症候群と診断した.少量のステロイドにて皮下結節は速やかに消退傾向を示したが,単神経炎は残存した.自験例で認められた単神経炎は血管炎によって惹起された可能性が強く,本症の発生病理の一つとして血管炎の存在も示唆される症例であった.
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