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当科エリテマトーデス28例におけるヒドロキシクロロキン使用例の臨床的検討(色素沈着も交えて)
津村 協子
1
,
新井 達
1
1聖路加国際病院皮膚科
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
円板状エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン
,
色素沈着
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
円板状エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン
,
色素沈着
pp.548-554
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000117
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ヒドロキシクロロキン(hydroxychloroquinesulfate,以下,HCQ)は1955年に米国で承認取得以降,全世界約70カ国で使用されている皮膚エリテマトーデス(cutaneous lupus erythematosus,以下,CLE)や全身性エリテマトーデス(以下,SLE)の標準治療薬1)である.本邦ではクロロキンの不適切な使用により網膜障害が問題になった歴史があり,HCQも長らく使用不可能であったが,2015年に薬価収載され,早いもので2年半が経過した.本邦では発売前に世界で初めて二重盲検試験が行われ,その有効性と安全性が報告されている2)が,本邦における長期経過や部位別の奏効率,そして内服後にときに生じる中毒疹の頻度や特徴など,明らかにされていない問題も多数みられる.そこで今回われわれは,当科症例を用いて上記の点について検討した結果を報告するとともに,近年,HCQ投与例では色素沈着を生じる例がまれではないと報告されている3)ため,それらについても新たに追加検討を行ったので,その結果をここに報告する.(「はじめに」より)
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