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特集 悪性上皮系腫瘍
テガフール・ウラシル(UFT®)内服とQuad Shotが著効した基底細胞癌の1例
Basal Cell Carcinoma Successfully Treated with Tegafur/Uracil(UFT®) and Quad Shot
岩間 英明
1
,
芳賀 貴裕
1
Eimei IWAMA
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
基底細胞癌
,
化学療法
,
UFT®
,
放射線療法
,
Quad Shot
Keyword:
基底細胞癌
,
化学療法
,
UFT®
,
放射線療法
,
Quad Shot
pp.1479-1482
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001579
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80歳,男性。上口唇左側の潰瘍を伴う結節を主訴に当科を受診した。病理組織学的に基底細胞癌であった。高齢,多数の合併症,認知症の問題があり,化学放射線療法[テガフール・ウラシル(UFT®)内服,1日2回3.5Gy照射×2日間を4週ごとに繰り返すQuad Shot]による治療を開始した。UFT®内服開始4カ月後(Quad Shot 3クール後),上口唇左側の潰瘍は上皮化し,結節は触れなくなった。同部を皮膚生検すると,病理組織学的に腫瘍の残存はなかった。種々の問題で,ガイドラインに準じた治療を提供できない場合でも,個々の患者にあわせた最善な治療を提供することが大切だと考えた。
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