新薬情報
ユーエフティ(UFT)〔大鵬〕—一般名:テガフール・ウラシル配合剤—制癌剤
水島 裕
1
Yutaka Mizushima
1
1聖マリアンナ医科大学・第1内科
pp.1678-1679
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219232
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概略
代謝拮抗性制癌剤である5-FUは,胃癌に効果を示す数少ない薬剤であることから,本邦においてはこの誘導体の開発が盛んに行われている.UFTは,5-FU誘導体のテガフール(フトラフール)とウラシルの配合剤である.ウラシルの配合理由は,5-FUの不活性化の抑制であるが,UFTの最大の特徴は,正常組織に比し癌内5-FU濃度をかなり特異的に上昇させることにある.このため,臨床的にも優れた有効率を有し,5-FU系経口剤としては,幅広い制癌スペクトラムを示している.
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