Japanese
English
症例報告
放射線治療が著効した基底細胞癌の1例
A case of basal cell carcinoma successfully treated with radiotherapy
星野 慶
1
,
伊藤 史朗
1
,
岩井 昭樹
1
,
鈴木 民夫
1
,
富田 靖
1
,
奥田 隆仁
2
,
柳川 繁雄
2
Kei HOSHINO
1
,
Shiro ITO
1
,
Teruki IWAI
1
,
Tamio SUZUKI
1
,
Yasushi TOMITA
1
,
Takahito OKUDA
2
,
Shigeo YANAGAWA
2
1名古屋大学大学院医学系研究科皮膚病態学
2名古屋大学大学院医学系研究科量子医学・量子介入治療学
1Depertment of Dermatology,Nagoya University Graduate School of Medicine
2Depertment of Radiology,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
基底細胞癌
,
放射線治療
Keyword:
基底細胞癌
,
放射線治療
pp.979-981
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100838
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79歳,女性.当科初診の約30年前に右鼻唇溝内側の腫瘍を近医外科で切除した.しかし,その数年後同部に紅色丘疹が再発し,20年以上の経過で徐々に増大してきたため,当科を受診した.初診時,右鼻唇溝内側にある小豆大の色素性母斑の下方に直径約1cmの紅色,一部黒褐色のドーム状腫瘤を認め,その直下に直径約2cmの硬結を触れた.生検で基底細胞癌と診断し,本人の希望もあり放射線治療を施行した.9MeVの電子線を1日1回2.4Gy,計60Gy照射し,腫瘍は肉眼的に消失,組織学的にも腫瘍細胞を認めなかった.照射終了1年後の現在まで再発を認めていない.
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