エトレチナートが有効であったCircumscribed Acral Hypokeratosisの1例

Circumscribed Acral Hypokeratosis Successfully Treated with Etretinate

68歳，女性。20年前より右手掌に境界明瞭な無症候性の紅色陥凹病変が生じた。病理組織学的に，角層は菲薄化し，正常部との境界には外側に向かって階段状に各層が厚くなる段差を認めた。Circumscribed acral hypokeratosisと診断した。液体窒素凍結療法，活性化ビタミンD₃外用ともに著効なく，エトレチナートが有効であった。難治性の場合には，試す価値のある治療法であると考えられる。