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特集 小児臨床検査2024
Ⅺ.自己抗体検査
1.リウマチ性疾患に関連する自己抗体 7)全身性強皮症―抗Scl-70抗体,抗セントロメア抗体,抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
Systemic sclerosis-anti-Scl-70 antibodies, anti-centromere antibodies, anti-RNA polymerase Ⅲ antibodies
野澤 智
1
Tomo Nozawa
1
1横浜市立大学大学院医学研究科発生成育小児医療学
キーワード:
全身性強皮症
,
抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼⅠ抗体)
,
抗セントロメア抗体
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
Keyword:
全身性強皮症
,
抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼⅠ抗体)
,
抗セントロメア抗体
,
抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
pp.369-372
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001960
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はじめに
全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)は,皮膚や臓器の線維化,血管障害,免疫異常を特徴とする疾患である。一般に,SScはその病態に遺伝的要因と環境要因の両方が関与していると考えられているが,現在,根治的治療がなく,難治性の疾患である。SScにおいて障害される部位は,皮膚の他,肺,消化管,心臓,腎臓等多岐にわたり,硬化の程度,進行は患者ごとに異なるが,難治性となることが多い疾患である。また,これまでに明らかとなっているSScに特異的な自己抗体がいくつか存在し,それぞれの自己抗体が臨床症状の特徴と関連がある自己免疫疾患である。
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