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特集 角化症・炎症性角化症
ナローバンドUVBと活性型ビタミンD3外用薬の併用療法が有効であった小児毛孔性紅色粃糠疹の1例
Infantile Pityriasis Rubra Pilaris Successfully Treated with Narrowband UVB Phototherapy and Active Vitamin D3
磯貝 理恵子
1
,
吉岡 希
1
,
山田 秀和
1
Rieko ISOGAI
1
,
Nozomi YOSHIOKA
1
,
Hidekazu YAMADA
1
1近畿大学奈良病院,皮膚科(主任:山田秀和教授)
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
ナローバンドUVB
,
活性型ビタミンD3
,
マキサカルシトール軟膏
,
高カルシウム血症
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
ナローバンドUVB
,
活性型ビタミンD3
,
マキサカルシトール軟膏
,
高カルシウム血症
pp.605-609
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001342
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3歳,女児。口囲・眼瞼に鱗屑を伴った紅斑が出現した。ステロイド外用剤には反応せず,生検にて毛孔性紅色粃糠疹と診断された。マキサカルシトール軟膏で改善したが,マイコプラズマ肺炎罹患後から皮疹が悪化し,痒みも強くなった。マキサカルシトール軟膏の使用量が1週間で30gになり,高カルシウム血症となった。外用薬をタカルシトール軟膏に変更したが軽快せず,ナローバンドUVBを開始した。開始2カ月頃から徐々に効果が現われた。毛孔性紅色粃糠疹は小児では報告が少なく,治療法は確立されていないが,難治性の場合ナローバンドUVBも一方法であると考えられる。さらにUVB総量を減少するためビタミンD3外用との併用が望ましいと考える。
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