Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
トキソプラズマ性頸部リンパ節炎の2例
Two Cases of Toxoplasmic Lymphadenitis
河本 勝之
1,2
,
野坂 彩
1
,
竹内 裕美
1
,
北野 博也
1
Katsuyuki Kawamoto
1,2
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
2原籍:滋賀医科大学分子神経科学研究センター
pp.174-175
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101012
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WHOの報告では,原因不明のリンパ節腫脹のうち15%がトキソプラズマ症であるとしている1)。一般臨床では,頸部リンパ節の腫脹は悪性腫瘍や咽喉頭炎によるリンパ節炎を考えがちであり,ネコやブタを介して感染する原虫Toxoplasma gondiiによる感染症は,見逃されている可能性の高い疾患である2)。
今回われわれは,トキソプラズマ性頸部リンパ節炎の2症例を経験したので報告する。
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