巻頭言
皮膚科のなかでの専門を持とう
鳥居 秀嗣
1
Hideshi TORII
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター皮膚科,診療部長
pp.449-450
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001296
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私は平成元年に皮膚科に入局し,その年に大学病院の乾癬外来に入れていただきました。以来時代とともに関わりの程度はさまざまでしたが,現在も乾癬には特別な思い入れを持って診療しています。乾癬は決して珍しい病気ではありませんが,特に生物学的製剤の登場以降,皮膚科医にとって少し身構える病気となった感があります。今後,多くの皮膚疾患において治療の多様化,高度化が予想されますが,決して難しい病気が増えるわけではなく,専門としない病気にも時代にあわせて柔軟に対応していくよう求められる時代となったということでしょう。ところで,そもそも皮膚科医にとって特定の専門を持っておくことは必要でしょうか。ここでは,皮膚科医になって数年の,まだ何も専門をお持ちでない先生方を対象に,私が日頃感じていることをお話しします。
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