Japanese
English
症例
CD30陽性Lymphoproliferative Disordersを合併した菌状息肉症の1例
Mycosis Fungoides with CD30-positive Lymphoproliferative Disorders
藤原 明子
1
,
西田 絵美
2
,
加藤 裕史
2
,
古橋 卓也
3
,
澤田 啓生
1
,
森田 明理
2
Akiko FUJIHARA
1
,
Emi NISHIDA
2
,
Hiroshi KATO
2
,
Takuya FURUHASHI
3
,
Hiroo SAWADA
1
,
Akimichi MORITA
2
1名古屋市立西部医療センター,皮膚科(主任:澤田啓生部長)
2名古屋市立大学,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
3春日井市民病院,皮膚科,医長
キーワード:
菌状息肉症
,
CD30陽性
Keyword:
菌状息肉症
,
CD30陽性
pp.409-413
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001274
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92歳,男性。2001年に紅皮症となり,病理組織でsuperficial chronic dermatitisと診断し治療にて一旦軽快した。その後,全身の紅斑が再燃し右前腕に2cm大の紅色結節が出現したため,再度受診した。紅斑部の病理組織像は菌状息肉症と考えられ,結節部は臨床像,病理組織よりCD30陽性lymphoproliferative disordersと診断した。WHO-EORTC分類では菌状息肉症とCD30陽性lymphoproliferative disordersはそれぞれ独立して分類されているが,過去にも菌状息肉症の経過中に原発性皮膚ALCLやリンパ腫様丘疹症など類似の結節を生じた合併例の報告も散見される。自験例も既存の分類には当てはまらないが,一連の経過からは関連性があると考えられたため,続発性と考えた。
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