Japanese
English
症例報告
CD30陽性細胞浸潤を伴った扁平浸潤期の菌状息肉症の1例
A case of plaque stage of mycosis fungoides with CD30-positive cell infiltration
岸本 恵美
1
,
赤坂 季代美
1
,
江藤 隆史
1
Megumi KISHIMOTO
1
,
Kiyomi AKASAKA
1
,
Takafumi ETOH
1
1東京逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Teisin Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
菌状息肉症
,
扁平浸潤期
,
CD30
Keyword:
菌状息肉症
,
扁平浸潤期
,
CD30
pp.280-283
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101471
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要約 49歳,女性.34歳頃より体幹,四肢に自然消退する自覚症状のない落屑性紅斑の出没を繰り返し,44歳から左上腕と臀部,大腿に紅斑が出現した.49歳時に初診した.左上腕に多形皮膚萎縮を伴う不整形落屑性紅斑,左臀部,右大腿屈側に浸潤性落屑性紅斑が存在した.病理組織で,左上腕では表皮内への異型リンパ球浸潤,微小膿瘍形成を認め,典型的な菌状息肉症の組織像だが,大腿屈側では真皮内にCD30陽性大型細胞の浸潤を認めた.リンパ節を含め他臓器浸潤はなかった.CD30陽性細胞浸潤を伴った扁平浸潤期の菌状息肉症と診断し,内服PUVA療法と電子線の照射を併用した.治療には良好に反応した.
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