Japanese
English
症例
潰瘍性大腸炎,骨髄異形成症候群に合併し経過中に腎細胞癌を発見した血管炎の1例
Vasculitis with Ulcerative Colitis and Myelodysplastic Syndrome Accompanied by Incidentally Detected Renal Cell Carcinoma
南原 優希奈
1
,
鳥居 秀嗣
1
Yukina MINAMIHARA
1
,
Hideshi TORII
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター,皮膚科(主任:鳥居秀嗣部長)
キーワード:
血管炎
,
潰瘍性大腸炎
,
骨髄異形成症候群
,
腎細胞癌
,
悪性腫瘍
Keyword:
血管炎
,
潰瘍性大腸炎
,
骨髄異形成症候群
,
腎細胞癌
,
悪性腫瘍
pp.229-233
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001216
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72歳,男性。潰瘍性大腸炎,骨髄異形成症候群の既往がある。2~3週間前より両手掌にびまん性の浸潤性紅斑,両前腕に小豆大で表面に淡い紅斑を伴う多発性の皮下結節,両下腿に索状の浸潤性紅斑が出現した。病理組織学的に真皮下層から脂肪組織に存在する小動脈と静脈の血管炎がみられ,結節性多発動脈炎と診断した。プレドニゾロン20mg/日の内服を開始した。画像検査で両側腎細胞癌が発見され,左腎細胞癌を切除した。術後皮疹は軽度改善したが,ステロイドの減量で再燃し,ジアフェニルスルホンを追加した。その後右腎細胞癌も切除し,半年後に皮疹は消退傾向となったため,腎細胞癌による癌関連血管炎の可能性が考えられた。
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