Japanese
English
症例
潰瘍性大腸炎に合併した再発性多発軟骨炎の1例
Relapsing Polychondritis Associated with Ulcerative Colitis
南原 優希奈
1
,
鳥居 秀嗣
1
Yukina MINAMIHARA
1
,
Hideshi TORII
1
1独立行政法人地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター,皮膚科(主任:鳥居秀嗣部長)
キーワード:
再発性多発軟骨炎
,
潰瘍性大腸炎
,
好中球性皮膚症
Keyword:
再発性多発軟骨炎
,
潰瘍性大腸炎
,
好中球性皮膚症
pp.1413-1416
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000929
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34歳,男性。潰瘍性大腸炎の既往あり。1週間前からの左耳介の発赤・腫脹および疼痛を主訴に受診した。病理組織像では軟骨周囲に好中球を多数認める炎症細胞の稠密な浸潤があり,一部軟骨内にも好中球の浸潤を認めた。1年3カ月前に右耳介の同様の症状に対し,プレドニゾロンの内服で軽快した既往があり,病理組織像とあわせ再発性軟骨炎と診断した。プレドニゾロン30mg/日の内服により軽快し,漸減,中止したが,以後症状の再燃はなく経過している。経過中に潰瘍性大腸炎の増悪はなかった。潰瘍性大腸炎に合併した再発性軟骨炎の報告は少ないが,好中球の活性化などの共通の免疫学的機序が関与している可能性が考えられた。
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