Japanese
English
症例
手掌に生じ,結節型悪性黒色腫を思わせた基底細胞癌の1例
Basal Cell Carcinoma on the Palm Mimicking Nodular Melanoma
中村 聡子
1,2
,
山本 洋輔
2
,
外川 八英
2
,
末廣 敬祐
2
,
松江 弘之
2
Satoko NAKAMURA
1,2
,
Yosuke YAMAMOTO
2
,
Yaei TOGAWA
2
,
Keisuke SUEHIRO
2
,
Hiroyuki MATSUE
2
1総合病院国保旭中央病院,皮膚科(主任:小俣 渡部長)
2千葉大学大学院医学研究院,皮膚科学
キーワード:
基底細胞癌
,
手掌
,
ダーモスコピー
,
体表エコー
,
高エコースポット
Keyword:
基底細胞癌
,
手掌
,
ダーモスコピー
,
体表エコー
,
高エコースポット
pp.91-95
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001168
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84歳,男性。3年前より左手掌に黒色結節を自覚した。擦過していたところ結節は徐々に増大し,易出血性となった。初診時,左拇指球に10×10mm大のびらんを有する黒色結節があり,辺縁に灰白色の丘疹があった。ダーモスコピー所見ではblue-whitish veilを認めたため,悪性黒色腫として切除した。しかし,病理組織像では表皮から連続する好塩基性の腫瘍胞巣を形成しており,基底細胞癌と診断した。臨床像とダーモスコピー所見では診断が困難であったが,体表エコーで基底細胞癌に特徴的とされる多数の綿花状高輝度斑を認め,体表エコーが術前診断の一助となる可能性が示唆された。
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