Japanese
English
症例報告
舌病変を伴ったサルコイドーシス
Sarcoidosis with a tongue lesion
鈴木 智子
1
,
荒川 智佳子
1
,
渋谷 佳直
1
,
清島 真理子
1
,
大音 博之
2
,
長縄 吉幸
2
Satoko SUZUKI
1
,
Chikako ARAKAWA
1
,
Yoshinao SHIBUYA
1
,
Mariko SEISHIMA
1
,
Hiroyuki OHTO
2
,
Yoshiyuki NAGANAWA
2
1大垣市民病院皮膚科
2大垣市民病院歯科口腔外科
1Division of Dermatology,Ogaki Municipal Hospital,Ogaki,Japan
2Division of Dentistry and Oral Surgery,Ogaki Municipal Hospital,Ogaki,Japan
キーワード:
サルコイドーシス
,
舌
,
扁平隆起
Keyword:
サルコイドーシス
,
舌
,
扁平隆起
pp.118-121
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102205
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要約 53歳,女性.15年前より糖尿病でインスリン療法を受けている.糖尿病網膜症,硝子体出血,ヘルペス性ぶどう膜炎で眼科治療中.4年前より両上肢に皮下結節が出現した.1年前に胸部X線で両側肺門部リンパ節腫脹,血清γグロブリン,アンギオテンシン変換酵素,リゾチームの上昇および肺生検で肺胞に肉芽腫様構造がみられ,サルコイドーシスと診断した.上腕の皮下結節の病理組織学的所見は,真皮から皮下組織の類上皮細胞および巨細胞からなる肉芽腫であり,皮下型サルコイドーシスと診断した.心病変や呼吸器症状はなく,経過観察されていた.その後,胸部,顔面に紅斑と結節が出現し,増加した.半年前より舌背正中左側に直径8mmの扁平に隆起し,舌乳頭を欠く病変が出現した.病理組織学的所見は類上皮細胞とLangerhans巨細胞からなる肉芽腫でサルコイドーシスと診断した.舌に生じたサルコイドーシスは稀であり,若干の考察を加え報告する.
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