特集 美しく老いるために―高齢化に備える皮膚科診療
第Ⅱ章 高齢者診療で遭遇する皮膚疾患
3 皮膚悪性腫瘍
-❸手術困難症例への対応―Fungating Cancer Woundsに遭遇したとき―
中川 浩一
1
,
清原 祥夫
2
Koichi NAKAGAWA
1
,
Yoshio KIYOHARA
2
1大阪府済生会富田林病院,皮膚科
2静岡がんセンター,皮膚科
キーワード:
皮膚癌末期
,
モーズペースト
,
イミキモド
,
fungating cancer wounds
Keyword:
皮膚癌末期
,
モーズペースト
,
イミキモド
,
fungating cancer wounds
pp.946-951
発行日 2018年5月31日
Published Date 2018/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000786
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皮膚癌は他の癌腫と違って,放置すればfungating cancer woundsとよばれる悲惨な状態になる。大量の滲出液,出血,疼痛,悪臭は患者自身のみならず介護者・医療者にも大きな苦痛を強いる。モーズペーストは末期皮膚癌に適応して,組織を乾固させることで,患者のQOLを改善させる。モーズペーストの具体的な調整法を解説し,実際の臨床例を供覧した。また,手術困難なBowen病やPaget病に対するイミキモドの使用についても触れた。
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