特集 皮膚悪性腫瘍:診療の進歩と展望
その他の主な皮膚悪性腫瘍・乳房外パジェット病
八田 尚人
1
1富山県立中央病院皮膚科部長
キーワード:
イミキモド
,
化学療法
,
手術
,
マージン
Keyword:
イミキモド
,
化学療法
,
手術
,
マージン
pp.35-38
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.06_0035-0038
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「はじめに」乳房外パジェット病は主に高齢者の外陰部に発生する皮膚悪性腫瘍で,初期は湿疹様の紅斑局面としてみられる(図1)。臨床が乳癌の亜型である「乳房パジェット病」に類似していることから名付けられた。腺癌の一種で発生部位が陰部の他,腋窩や肛囲などいずれもアポクリン腺の豊富な部位であることから,アポクリン腺由来であると考えられている。皮膚癌のなかでも基底細胞癌や悪性黒色腫よりも少なく,10万人あたり0.5人未満と推計されるまれな腫瘍であり,日本では発症年齢は平均71.4歳,男女比はほぼ2:1で男性が多いが,男女比については内外で差がみられ,欧米からの報告は女性例が多い1)2)。「KEY WORDS」イミキモド,化学療法,手術,マージン
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