Japanese
English
症例報告
イミキモド5%クリームが奏効したbowenoid papulosisの1例
A case of bowenoid papulosis successfully treated with topical imiquimod cream 5%
篠原 綾
1
,
山田 玉靜
1
,
涌田 あすか
1
,
松村 由美
1
,
十一 英子
1
Aya SHINOHARA
1
,
Suzuka YAMADA
1
,
Asuka WAKUDA
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Eiko TOICHI
1
1独立行政法人国立病院機構京都医療センター皮膚科
1Division of Dermatology,National Hospital Organization Kyoto Medical Center,Kyoto,Japan
キーワード:
イミキモド
,
bowenoid papulosis
Keyword:
イミキモド
,
bowenoid papulosis
pp.615-618
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102674
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要約 21歳,男性.陰茎の黒褐色丘疹を主訴に当院を受診.臨床所見,病理検査結果からbowenoid papulosis(BP)と診断した.液体窒素凍結療法を施行したが,明らかな改善はみられず,イミキモド5%クリーム(IM)外用を開始した.外用開始から2週間の間に,合計6回外用したところ,皮疹はほぼ消褪した.軽度の搔痒を除いて明らかな副作用は生じなかった.現在国内でIMは尖圭コンジローマのみ保険適用があるが,最近ではそのほかのヒトパピローマウイルス関連疾患や前癌病変,悪性腫瘍などにも使用が試みられている. BPの治療において,IM外用は有効な選択肢の1つとなりうると考えられた.
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