Japanese
English
症例
CK7陽性,CK20陰性を呈した胆囊癌の皮膚転移の1例
Cutaneous Metastasis of Gallbladder Cancer Positive for CK7 and Negative for CK20
廣川 悠季
1
,
大橋 洋之
1
,
村上 富美子
1
,
佐藤 純也
2
Yuki HIROKAWA
1
,
Hiroyuki OHASHI
1
,
Fumiko MURAKAMI
1
,
Junya SATO
2
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院,皮膚科(主任:村上富美子部長)
2同,消化器内科
キーワード:
胆囊癌
,
皮膚転移
,
CK7
,
CK20
Keyword:
胆囊癌
,
皮膚転移
,
CK7
,
CK20
pp.697-701
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000731
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81歳,女性。約1カ月前から右鼠径部に結節を自覚した。次第に増大したため,当科を紹介受診した。初診時,右鼠径部に15×10mm大の紅色結節を認めた。病理組織は真皮から皮下組織に異型性のある腫瘍細胞が胞巣状に浸潤増殖しており,一部に管腔構造を伴っていた。免疫染色ではAE1/AE3,34βE12,CK7,CA19-9,CEA,CK19が陽性,CK5/6,CK20は陰性であった。CTで胆囊壁の肥厚と肝右葉腫瘤を認めた。胆囊癌はCK7陽性,肝細胞癌はCK7陰性を呈することが多い。CK7は陽性であったため,CK7が陰性を呈する肝細胞癌は否定した。原発巣の推定に血液検査や画像診断だけでなく,CKの発現パターンが補助診断になると思われた。
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