Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
下腿に生じた皮下型平滑筋肉腫の1例
Subcutaneous Leiomyosarcoma on the Leg
大橋 洋之
1
,
宮野 薫
1
,
廣川 悠季
1
,
村上 富美子
1
Hiroyuki OHASHI
1
,
Kaoru MIYANO
1
,
Yuki HIROKAWA
1
,
Fumiko MURAKAMI
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院,皮膚科(主任:村上富美子部長)
キーワード:
表在性平滑筋肉腫
,
皮下型平滑筋肉腫
,
下腿
Keyword:
表在性平滑筋肉腫
,
皮下型平滑筋肉腫
,
下腿
pp.175-178
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000563
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69歳,女性。2カ月前より左下腿に皮下腫瘤が出現し急速に増大した。左下腿に可動性良好な表面常色の胡桃大の皮下腫瘤を認めた。病理組織所見は皮下組織内に境界明瞭で血管成分に富む紡錘形異型細胞からなる腫瘍を認めた。免疫染色ではvimentin,α-smooth muscle actin,desmin,muscle actin,calponinが陽性。以上より皮下型平滑筋肉腫と診断した。FDG-PETで胃に強い集積がみられ,上部消化管内視鏡では胃体上部大彎に進行胃癌を認めた。下腿平滑筋肉腫は3cm離して追加切除し,胃癌は胃全摘術を施行した。本症は下肢に好発し,肺などの遠隔転移も多く予後不良で,比較的まれな軟部肉腫である。急速に増大する表面平滑で可動性良好な皮下腫瘤をみた際には,本症も考慮すべきと考えた。
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