Japanese
English
特集 肉芽腫症
関節リウマチ患者に生じた帯状疱疹後肉芽腫の1例
Granuloma Arising on Healed Herpes Zoster in a Patient with Rheumatoid Arthritis
大塚 美奈
1
,
柴田 知之
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
Mina OTSUKA
1
,
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Yuichiro OSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学教室(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
帯状疱疹
,
肉芽腫
,
Wolf’s isotopic response
,
関節リウマチ
,
易感染性宿主
Keyword:
帯状疱疹
,
肉芽腫
,
Wolf’s isotopic response
,
関節リウマチ
,
易感染性宿主
pp.1289-1292
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002123
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77歳,女性。32年前より関節リウマチで通院。4年前に右腰部帯状疱疹に罹患し,バラシクロビルを内服,10日間で治癒した。初診2週間前から右腰部L4-5領域に紅斑が出現した。病理組織検査で真皮上層に類上皮細胞肉芽腫を認め,既往の帯状疱疹部位と一致していることから,帯状疱疹後肉芽腫と診断した。ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸軟膏の外用を開始し,2カ月で皮疹は改善した。帯状疱疹後肉芽腫は “Wolf’s isotopic response” の範疇に入る比較的まれな現象で,背景に悪性腫瘍や血液腫瘍がある可能性があり,合併症の検索が必要である。
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