Japanese
English
症例
帯状疱疹罹患部位に生じた黄色苔癬の1例
Lichen aureus appearing in the affected area of herpes zoster
藤森 一希
1
,
原田 和俊
1
,
坪井 良治
1
,
内田 美香
2
Kazuki FUJIMORI
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Ryoji TSUBOI
1
,
Mika UCHIDA
2
1東京医科大学医学部,皮膚科(主任:原田和俊主任教授)
2新宿新都心クリニック
キーワード:
帯状疱疹
,
Wolf’s isotopic response
,
黄色苔癬
Keyword:
帯状疱疹
,
Wolf’s isotopic response
,
黄色苔癬
pp.507-510
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002496
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35歳,男性。初診3年前に右腹部の帯状疱疹に罹患した。治癒後,罹患部位に一致して紅斑が出現し徐々に拡大した。初診時,右腹部に紅褐色丘疹および紅斑が帯状に配列,一部黄色調を呈していた。病理組織学的に真皮乳頭の血管周囲や間質にリンパ球が浸潤し,一部で赤血球の血管外漏出を認めた。以上より帯状疱疹罹患部位に生じた黄色苔癬と診断した。Wolf’s isotopic responseは帯状疱疹罹患後に出現することが多く,続発する病変は肉芽腫性病変の頻度が高いが,黄色苔癬を生じた症例は報告がなく,まれである。
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