Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
肛囲・陰茎部に生じたBowen病の2例
Two Cases of Anogenital Bowen’s Disease
中川 智絵
1
,
上原 治朗
1
,
岩崎 剛志
1
,
土井 春樹
1
,
大石 泰史
2
,
本間 大
1
,
山本 明美
1
Tomoe NAKAGAWA
1
,
Jiro UEHARA
1
,
Takeshi IWASAKI
1
,
Haruki DOI
1
,
Yasushi OISHI
2
,
Masaru HONMA
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
2名寄市立総合病院,皮膚科
キーワード:
Bowen病
,
Queyrat紅色肥厚症
,
イミキモドクリーム
Keyword:
Bowen病
,
Queyrat紅色肥厚症
,
イミキモドクリーム
pp.297-300
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000607
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症例1:72歳,男性。主訴:肛囲および陰茎部の褐色~淡紅色局面。両病変ともに病理組織学的にBowen病と診断した。肛門部は紅斑部を切除,分層植皮を実施し,陰茎部はイミキモド外用療法を施行した。症例2:52歳,男性。主訴:陰茎・肛囲の淡紅色局面。病理組織学的にBowen病と診断した。肛門周囲の紅斑は切除および皮弁形成を行い,陰茎部についてはイミキモド外用,光線力学的療法で治療した。両症例とも術後再発を認めていない。肛囲,外陰部など,治療するうえで種々の制限が生じうる部位においては外科切除,イミキモド外用療法,光線力学的療法などを適宜併用し治療に当たる必要がある。
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