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特集 悪性上皮系腫瘍
手掌に生じた単発性Bowen病の2例
-―秋田大学におけるBowen病の統計的観察―
Two Cases of Solitary Bowen’s Disease on the Palm
―Statistical Observation of Bowen’s Disease in Akita University―
横井 彩
1
,
長田 真一
1
,
蓮沼 直子
1,2
,
眞鍋 求
1
,
梅林 芳弘
3
Aya YOKOI
1
,
Shin-Ichi OSADA
1
,
Naoko HASUNUMA
1,2
,
Motomu MANABE
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
3
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:眞鍋 求教授)
2秋田大学医学部,総合地域医療推進学講座
3東京医科大学八王子医療センター,皮膚科,教授
キーワード:
手掌
,
Bowen病
Keyword:
手掌
,
Bowen病
pp.301-304
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000608
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症例1:84歳,女性。症例2:90歳,男性。症例1は4年前より,症例2は1年半前より発症した。いずれも右手掌に角化性紅斑が生じ,病理組織学的にBowen病と診断して切除した。Bowen病の手掌単発例はまれであり,本邦の論文報告はこれまで4例しかない。秋田大学において治療したBowen病は2005~2015年で350病変あるが,手掌に単発したのは,この2例(0.57%)のみであった。手掌に生じた難治性の湿疹様の病変をみた際には,まれではあるがBowen病も鑑別に入れ,病理組織学的に検査する必要がある。
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