Japanese
English
症例報告
孤立性の丘疹を呈し,トラニラスト内服が奏効した好酸球性膿疱性毛包炎の1例
A case of eosinophilic pustular folliculitis, presenting isolated facial papules, which was successfully treated with tranilast
藤井 弘子
1
,
松村 由美
1
,
宮地 良樹
1
Hiroko FUJII
1
,
Yumi MATSUMURA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科
1Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto, Japan
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
トラニラスト
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
トラニラスト
pp.207-209
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101897
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要約 30歳台,女性.1か月来続く,かゆみの強い顔面の丘疹を主訴に来院した.顔面播種状粟粒性狼瘡あるいは炎症性痤瘡を疑ってミノサイクリンを投与したが,効果はなかった.生検と同時にトラニラスト内服を開始したところ,1週間後に皮疹は著明に改善した.病理組織では表皮から真皮全層にかけて著明な好酸球浸潤を認め,毛包・脂腺系へも好酸球が浸潤していた.好酸球性膿疱性毛包炎と診断し,インドメタシン投与を追加したが,腹痛のため3日間で中止した.トラニラストのみを1か月間内服したところ,寛解に至った.その後も再燃時にトラニラストを内服して症状が軽快した.
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