Japanese
English
症例
顔面に生じたZosteriform Connective Tissue Nevusの1例
Zosteriform Connective Tissue Nevus on the Face
須永 真司
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Shinji SUNAGA
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
zosteriform connective tissue nevus
,
結合組織母斑
Keyword:
zosteriform connective tissue nevus
,
結合組織母斑
pp.101-104
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000529
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20歳,女性。14歳頃から次第に隆起してきた右頰の局面で当科を紹介受診した。三叉神経第2枝領域に相当する右こめかみから頰部,上口唇にかけて帯状に分布する弾性軟,常色~淡褐色の扁平隆起性結節で,表面は凹凸があり,頰部では毛孔が開大し,硬毛を伴っていた。生検の病理組織学的所見では,付属器周囲から筋層まで真皮の膠原線維を主体とした結合織が増生し,脂肪組織が結合織で置き換わっていた。家族歴はない。結合組織母斑の一病型であるzosteriform connective tissue nevusと診断した。Zosteriform connective tissue nevusは母斑が帯状に存在することから遺伝的モザイクの可能性を示唆しているが,現時点では明確になっていない。
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