今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択
膠原病関連のトピックス
Undifferentiated connective tissue syndrome(UCTS)
東條 毅
1
,
小笠原 孝
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.2280-2281
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900596
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膠原病に属する各疾患では,その疾患に特異的な臨床症状あるいは検査所見が乏しい.加えて病因や病態に不明の点が多い.このため膠原病各疾患の診断には,診断基準が広く用いられている.しかし膠原病を疑っても,どの基準にもよく当てはまらない症例が少なくない.これらはいわば疑診例に相当する.しかしどの疾患の疑診例とすべきかの判断は,恣意的になりがちである.
最近このような一連の症例をまとめて,未分類膠原病あるいは分類不能膠原病と呼ぶ者がでてきた.この語源はおそらく1980年に米国のLeRoyらがArthritis & Rheumatism誌上に提唱したundifferentiated connective tissue syndrome(UCTS)にある1).
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