Japanese
English
症例
Mucinous Nevusの1例
Mucinous nevus
田杭 具視
1
,
田杭 真帆
1
,
葉山 惟大
1
,
藤田 英樹
1
Tomomi TAGUI
1
,
Maho TAGUI
1
,
Koremasa HAYAMA
1
,
Hideki FUJITA
1
1日本大学医学部皮膚科学系,皮膚科学分野(主任:藤田英樹准教授)
キーワード:
mucinous nevus
,
結合組織母斑
,
ムチン沈着
,
ダーモスコピー
Keyword:
mucinous nevus
,
結合組織母斑
,
ムチン沈着
,
ダーモスコピー
pp.1107-1110
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003346
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22歳,男性。18歳頃から腰部左側に常皮色丘疹が出現し,徐々に増加してきたため当科を受診した。初診時,腰部左側に常皮色~淡褐色で弾性軟の径2~5mm大の丘疹が列序性配列を呈し集簇していた。病理組織学的に,軽度の表皮肥厚,不規則な網目状の表皮突起の延長,基底層のメラニン増加がみられた。真皮乳頭層から浅層は淡く好塩基性に染色され,アルシアンブルー(pH 2.5)染色,コロイド鉄染色,ムチカルミン染色に陽性であり,ムチン沈着と考えた。臨床所見と病理組織学的所見からmucinous nevusと診断した。Mucinous nevusは褐色丘疹が列序性に体の片側に生じる臨床像と真皮浅層のムチン沈着を特徴とし,結合組織母斑の一種と考えられているまれな疾患であり,自験例は典型例と考えた。
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