ステロイドパルス療法後発症したStevens-Johnson症候群の2例

Two Cases of Stevens-Johnson Syndrome Occurring after Intravenous Corticosteroid Pulse Therapy

症例1：31歳，女性。多発性硬化症に対しステロイドパルス療法を施行。約2週間後ロキソプロフェンナトリウムを内服，翌日より皮疹が出現し，Stevens-Johnson症候群（SJS）と診断。プレドニゾロン（PSL）内服，免疫グロブリン大量静注療法（IVIG），ステロイドパルス療法を施行し皮疹は改善した。症例2：27歳，女性。脳炎に対しステロイドパルス療法後PSL 30mgを内服し11日後，皮疹が出現しSJSと診断。ステロイドパルス療法，PSL増量，IVIGを行うも皮疹は拡大したため，PSLをベタメタゾンへ変更し皮疹は改善した。ステロイド投与がSJS発症に関与している可能性が考えられた。