疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
ワンポイントアドバイス 3 日常診療でできる簡単なギムザ染色
五十嵐 敦之
1
1NTT 東日本関東病院,皮膚科
キーワード:
ギムザ染色
,
Tzanck試験
,
単純疱疹
,
水痘
,
帯状疱疹
Keyword:
ギムザ染色
,
Tzanck試験
,
単純疱疹
,
水痘
,
帯状疱疹
pp.995-997
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000323
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ギムザ染色とはもともと血液標本染色法のひとつで,マラリア原虫の染色法として開発されたものである。原法はスライドに塗抹した血液などの検体を風乾させ,メタノールで固定した後,ギムザ液(メチレンブルー,アズールブルーなどの塩基性色素とエオジンの酸性色素との混合液)で染色し,軽く水洗後,再び風乾して封入後観察するものである。ギムザ染色では一般に細胞核は赤紫,細胞質は青に染色されるが,核や細胞質を鮮明に染色できHE染色より観察がしやすいとされ,また最近はヘリコバクターピロリ菌の観察にも使用される。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.