疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
39 単純疱疹・帯状疱疹
渡辺 大輔
1
1愛知医科大学,皮膚科
キーワード:
Tzanck試験
,
核酸増幅検査
,
免疫クロマトグラフィ
,
血清診断
Keyword:
Tzanck試験
,
核酸増幅検査
,
免疫クロマトグラフィ
,
血清診断
pp.988-994
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000322
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単純疱疹・帯状疱疹はともに典型例では臨床的に診断可能な疾患であるが,診断のための検査として,Tzanck 試験,蛍光抗体法,免疫クロマトグラフィ法によるHSV 抗原の迅速抗原検出法,血清学的診断(CF 法,NT 法,EIA/ELISA 法など),核酸増幅検査(PCR 法,real-time PCR 法,LAMP 法),ウイルス分離・培養,病理組織学的検査および免疫組織染色がある。ヘルペスウイルスは宿主に潜伏感染や再活性化するという特殊な生活環をもつウイルスである。この特性を踏まえたうえで,本稿では各検査につき目的,有用性,解釈の仕方や限界について解説したい。
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