疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
40 EBウイルス感染症・サイトメガロウイルス感染症
三宅 智子
1
,
平井 陽至
1
,
濱田 利久
1
,
山本 剛伸
2
,
岩月 啓氏
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,皮膚科
2川崎医科大学附属病院,皮膚科
キーワード:
EB ウイルス
,
サイトメガロウイルス
,
reverse transcriptase-polymerase chain reaction 法
,
real-time PCR 法
Keyword:
EB ウイルス
,
サイトメガロウイルス
,
reverse transcriptase-polymerase chain reaction 法
,
real-time PCR 法
pp.998-1004
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000324
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EBウイルスやサイトメガロウイルスは,初感染後に生体内で潜伏感染しているウイルスである。初感染時は不顕性のこともあるが,再活性化し,さまざまな臨床症状を引き起こす。臨床症状からこれらの感染症を考えた場合は,血清学的抗体検査,抗原血症法やreverse transcriptase-polymerase chain reaction(RT-PCR)法による遺伝子産物の同定,real-time PCR 法によるウイルスDNA 量の測定や病理組織学的検査を行う。これらの検査は,診断や病勢の判定に有用なこともある。本稿では,それぞれの検査の特徴に関して述べる。
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