特集 抗VEGF薬治療の現場から見えてくる実態
3 患者にとって通院しやすい治療体制とは
北本 昂大
1
,
東 惠子
1
1東京大学医学部眼科学教室
キーワード:
抗VEGF療法
,
病診連携
Keyword:
抗VEGF療法
,
病診連携
pp.27-30
発行日 2026年1月5日
Published Date 2026/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004514
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血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)を標的とした抗VEGF薬による治療は,眼科領域,特に黄斑疾患の治療成績を根底から変えた革命的な進歩として位置づけられる。新生血管型加齢黄斑変性,糖尿病黄斑浮腫,網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫など,かつては有効な治療法が乏しく,不可逆的な視力低下をきたすことが多かった疾患群に対し,抗VEGF薬は,その進行を強力に抑制し,多くの症例で視機能の維持,さらには改善をもたらすことを可能にした。この治療法の登場は,患者の生活の質(QOL)の向上に直結する,臨床上の大きなブレークスルーであったといえる。

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