特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅱ 白内障・屈折矯正 7 眼内レンズ強膜内固定後の支持部の露出例への対処法
厚東 隆志
1
1杏林大学医学部眼科学教室
キーワード:
IOL強膜内固定
,
山根法
,
IOL支持部露出
,
IOL整復
Keyword:
IOL強膜内固定
,
山根法
,
IOL支持部露出
,
IOL整復
pp.1172-1173
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003860
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近年眼内レンズ(以下IOL)偏位に対する主要な術式はIOL縫着術から強膜内固定術へ変遷した。IOL縫着術では縫着糸の劣化による落下などが報告される一方で,フラップを作成せずに30ゲージ針で眼外に支持部を引き出し(ダブルニードルテクニック),フランジを作成し強膜内に埋入させる山根法が普及している1)。一部でY字切開法を用いた強膜内固定術も行われているが,術式として簡便かつ合併症の少ない山根法が多く行われている。本稿では強膜内固定術後に支持部の露出を生じた際の対応と紹介のタイミングについて述べる。
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