特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅱ 白内障・屈折矯正 6 トーリック眼内レンズ挿入術後の軸回旋への対処法
稲村 幹夫
1
1稲村眼科クリニック(神奈川県)
キーワード:
residual astigmatism
,
toric misalignment
,
realignment of toric IOL
,
axis repositioning surgery
,
toric back-calculator
Keyword:
residual astigmatism
,
toric misalignment
,
realignment of toric IOL
,
axis repositioning surgery
,
toric back-calculator
pp.1164-1170
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003859
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トーリック眼内レンズ(以下トーリックIOL)は乱視を軽減してクオリティの高い裸眼視力が得られ,トーリックIOLの効果は正乱視のみの補正であるが目標屈折値のいかんに関わらず有用性は高いと思われる1)2)。最近では多焦点IOLの性能をフルに発揮させるために乱視を限りなく減らすようになってきたため,ますますトーリックIOLの必要性が高くなっている。これを成功させるためには適切な乱視度数と軸の選択と確実な軸固定を行う必要がある。今回,トーリックIOL挿入後に乱視軸の軸ずれが問題となったケースへの対処法について述べる。
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