特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅱ 白内障・屈折矯正 8 眼内レンズ強膜内固定または縫着後のIOL虹彩捕獲例への対処法
ジャン ショウエン
1
,
篠田 肇
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
キーワード:
iris capture
,
IOL
Keyword:
iris capture
,
IOL
pp.1174-1177
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003861
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虹彩捕獲(iris capture)は眼内レンズ(intraocular lens:IOL)強膜内固定後あるいは縫着後のフォロー中に遭遇する合併症のひとつで,IOL支持部が虹彩後面の定位置にあるにもかかわらず,光学部の一部あるいは全部が虹彩前面に脱出し捕獲された状態を指す(図1)。後述するさまざまな要因で起こり,症状は強くないことも多いが,逆瞳孔ブロックが原因のケースもあり,見つけ次第,治療することが望ましい。
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