Japanese
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特集 新しい手術手技の現状と今後の展望
白内障手術―トーリック眼内レンズ
Toric intraocular lens
野田 徹
1
,
大沼 一彦
2
Toru Noda
1
1国立病院機構東京医療センター眼科
2千葉大学工学部メディカルシステム工学科
pp.138-149
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103535
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はじめに
白内障手術の術後患者満足度に大きく関与する裸眼視力を左右する第一の要因は,球面度数と円柱度数である。球面度数の誤差は,光干渉眼軸長測定法や計算式の進化によって少なくなり,また,手術で惹起される角膜の屈折変化も,小切開白内障手術によって非常に少なくなった。そこで,既存の角膜乱視に対するトーリック眼内レンズを用いた補正が,術後の裸眼視力を向上させる有効な手段として注目されている。本項では,トーリック眼内レンズを臨床導入するうえで参考となると思われる事項について概説する。
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