特集 角膜実質細胞研究リビジット
1 顆粒状角膜ジストロフィ,格子状角膜ジストロフィ
臼井 智彦
1
1国際医療福祉大学医学部眼科
キーワード:
顆粒状角膜ジストロフィ
,
格子状角膜ジストロフィ
,
TGFBI遺伝子
,
TGFBIp
,
アミロイド
,
IC3D分類
Keyword:
顆粒状角膜ジストロフィ
,
格子状角膜ジストロフィ
,
TGFBI遺伝子
,
TGFBIp
,
アミロイド
,
IC3D分類
pp.525-531
発行日 2024年6月5日
Published Date 2024/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003652
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顆粒状角膜ジストロフィ(granular corneal dystrophy:GCD),格子状角膜ジストロフィ(lattice corneal dystrophy:LCD)は角膜ジストロフィの国際分類であるThe International Committee for the Classification of Corneal Dystrophies(IC3D)において,epithelial-stromal TGFBI dystrophiesに含まれ,transforming growth factor-beta induced(TGFBI)遺伝子の点変異により進行性に角膜実質混濁をきたす疾患である(図1)。GCD,LCDともに両眼の角膜実質中央部に不溶性蛋白質の沈着が蓄積し,進行すると角膜混濁の増悪から重篤な視機能低下をもたらす。本稿では近年におけるGCD,LCDの発症に関与する基礎研究や今年4月に第3版として新しくなったIC3D分類における大きな変更点のひとつである新しいLCDの分類,さらに現在開発が進行中の新しい治療法について解説する。
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