特集 治療方針からみた角膜ジストロフィ
3.深層層状角膜移植術
福田 昌彦
1
1近畿大学医学部眼科学教室
キーワード:
Avellino角膜ジストロフィ
,
格子状角膜ジストロフィ
,
斑状角膜ジストロフィ
,
前部層状角膜移植術
,
深層層状角膜移植術
,
ALK
,
DALK
Keyword:
Avellino角膜ジストロフィ
,
格子状角膜ジストロフィ
,
斑状角膜ジストロフィ
,
前部層状角膜移植術
,
深層層状角膜移植術
,
ALK
,
DALK
pp.783-787
発行日 2017年8月5日
Published Date 2017/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000091
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角膜ジストロフィ(corneal dystrophy)は遺伝性,両眼性の角膜混濁で緩徐に進行する疾患である。角膜混濁の部位による分類としては上皮,ボウマン(Bowman)膜,実質,デスメ(Descemet)膜と内皮に分けられる。上皮ではMeesmann 角膜ジストロフィ,膠様滴状角膜ジストロフィなどが,ボウマン膜ではReis-Bücklers 角膜ジストロフィなどが,実質ではAvellino 角膜ジストロフィ(図1),格子状角膜ジストロフィ(図2),顆粒状角膜ジストロフィ,斑状角膜ジストロフィなどが,また,デスメ膜と内皮ではFuchs 角膜ジストロフィ,後部多形性角膜ジストロフィなどがよく知られている。いずれも1900 年代後半から2000 年代前半に原因遺伝子,染色体位置,遺伝形式が明らかになっている。発症頻度でみるとAvellino 角膜ジストロフィ,格子状角膜ジストロフィの2 つが非常に多いことがわかっている。
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