特集 変わりつつある網膜剥離の常識
1 裂孔原性網膜剥離の疫学:COVID-19時代を含めた疫学の変化について
中村 健太郎
1
,
門之園 一明
1
1横浜市立大学大学院医学研究科視覚再生外科学教室
キーワード:
裂孔原性網膜剥離
,
増殖硝子体網膜症
,
COVID-19
Keyword:
裂孔原性網膜剥離
,
増殖硝子体網膜症
,
COVID-19
pp.791-796
発行日 2023年9月5日
Published Date 2023/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003242
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裂孔原性網膜剥離は眼科の緊急疾患の代表で,未治療の場合,不可逆的な視力低下の原因となる1)。治療が7日遅れると視力予後が悪化するとされているが,最近の研究では3日間の遅れでも視力予後が悪化することが報告されている2)3)。さらに時間経過とともに網膜全剥離や増殖硝子体網膜症へと進行するため,適切な診断と治療が必要である。そのためには患者が早期に眼科を受診する必要があり,また医療機関は迅速に対応する必要がある。
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