綜説
近視性網脈絡膜萎縮病変の長期マネージメント
五十嵐 多恵
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
キーワード:
病的近視
,
近視性網脈絡膜萎縮病変
,
近視性黄斑症
,
小児
,
optical coherence tomography
Keyword:
病的近視
,
近視性網脈絡膜萎縮病変
,
近視性黄斑症
,
小児
,
optical coherence tomography
pp.551-555
発行日 2023年6月5日
Published Date 2023/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003157
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病的近視に伴う視覚障害は近視性黄斑症に含まれる近視性黄斑部新生血管(myopic macular neovascularization:近視性MNV),近視性牽引黄斑症,近視性視神経症などのさまざまな種類の眼底病変により主に生じるが,一般的に近視性網脈絡膜萎縮病変は,病的近視患者がこれらの眼底病変の発症から視覚障害を自覚するよりも以前に生じ,加齢または近視度数の悪化とともに徐々に進行する病変である。近視性網脈絡膜萎縮病変自体は,終末期に至るまで中心視力を障害することはまれであるが,上述した病的近視によるさまざまな眼合併症の発症の要因であり,適切な管理を行い進行させないことが,病的近視患者の視機能を保つうえで重要である。
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