マルチモーダルイメージングによる眼科疾患の診断と病態解明
5.パキコロイド血流不均衡とバスタブ理論
廣岡 季里子
1
,
齋藤 理幸
1
1北海道大学大学院医学研究院眼科学教室
pp.459-463
発行日 2023年5月5日
Published Date 2023/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003128
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パキコロイド関連疾患は,EDI-OCT(enhanced depth imaging OCT)やSS-OCT(swept source OCT)などの脈絡膜画像化検査の発展に伴って,脈絡膜が肥厚していることから厚い(パキ)脈絡膜(コロイド)として命名された一連の疾患群である。パキコロイド関連疾患には肥厚性脈絡膜色素上皮症(pachychoroid pigment epitheliopathy:PPE),パキコロイド血管新生黄斑症(pachychoroid neovasculopathy:PNV),ポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:PCV)などが含まれるが,その最も代表的かつ典型的な疾患として中心性漿液性脈絡網膜症(central serous chorioretinopathy:CSC)が挙げられる。
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