綜説
結膜嚢常在細菌叢と耐性菌
北澤 耕司
1
1京都府立医科大学眼科学教室
キーワード:
耐性菌
,
MRSA
,
結膜嚢細菌叢
,
コリネバクテリウム
,
キノロン耐性菌
,
MR-CNS
Keyword:
耐性菌
,
MRSA
,
結膜嚢細菌叢
,
コリネバクテリウム
,
キノロン耐性菌
,
MR-CNS
pp.453-457
発行日 2023年5月5日
Published Date 2023/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003127
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感染性角膜炎を診察するときには,患者背景や発症誘因,角膜所見などから総合的に起炎菌を判断することが重要である。塗抹検鏡や培養検査により起炎菌を確定し,その感受性のある抗菌薬治療を進めるdefinitive therapyが理想的ではあるが,実臨床では必ずしも培養は陽性にならず,培養検査結果もタイムラグがあることから,患者背景や発症誘因などから起炎菌を推測し,診断を確定する前に行うempiric therapyをまず行うことが多い。このような状況では,患者背景にある結膜嚢常在細菌叢への理解が重要になる。本項では,結膜嚢常在細菌叢と耐性菌について解説する。
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