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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
2.皮膚疾患の病態
多剤耐性菌ができる機序
Mechanism of multidrug-resistant bacteria
山﨑 修
1
Osamu YAMASAKI
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama, Japan
キーワード:
多剤耐性
,
MRSA
,
βラクタマーゼ
,
Acinetobacter
,
緑膿菌
Keyword:
多剤耐性
,
MRSA
,
βラクタマーゼ
,
Acinetobacter
,
緑膿菌
pp.43-47
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204398
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summary
メシチリン耐性黄色ブドウ球菌,ペニシリン耐性肺炎球菌,バンコマイシン耐性腸球菌などのグラム陽性菌から,多剤耐性緑膿菌,薬剤耐性Acinetobacterなどのグラム陰性菌までの多種の耐性菌が増加し,世界的な脅威となっている.細菌の耐性メカニズムは抗菌薬の不活化,作用点の変異,細胞外への排出,細胞外膜透過性の低下などがある.耐性菌は感受性菌と同様の病原性であるが,有効な抗菌薬がないことで,感染症を重篤化させてしまう.治療法が限定されており,伝播を防ぐために標準予防策の徹底化とともに,耐性菌へのさらなる理解と抗菌薬の適正使用が重要となる.
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